掲載のお知らせ「ELLE DECOR JAPAN No.185」

掲載のお知らせ「ELLE DECOR JAPAN No.185」

2024年5月7日発売の雑誌「ELLE DECOR JAPAN No.185」のミナペルホネン特集で、未未の仕事を取り上げていただきました。

昨年「北のクラフトフェア」に出展したときに、皆川明さんに未未のニットをご覧いただいたようすが掲載されています。「生物学から派生した、ウールの新たな視点が興味深い」というお言葉を誌面でいただき、とてもうれしいです。

私は、大学で生物学を学び、卒業後、科学館でサイエンスコミュニケーションの仕事などをしていました。地球で、生きものがどのように進化し、多様化してきたかを調べて伝える仕事です。

プライベートでは編みものが趣味。編むうちに毛糸にも興味が出て、紡ぐことも始めました。

手紡ぎをはじめたら、刈り取られたままの羊の毛そのものにふれるようになりました。そのときはじめて、大好きな編みものの毛糸が、羊という「生きものの毛」なんだと心から実感できたように思います。

しかも羊は、世界におよそ3000種いると知って驚きました。柔らかさがうりだったり、ごわつきがかっこよかったり、羊毛の性質は種や個体によって本当にさまざま。それぞれの羊毛の個性に、固有の魅力を感じました。

糸を紡ぎはじめたら、これまで仕事にしていた生物学と編みものがつながり、羊という生きものの毛を、ニット製品の形でそのまま届けたいと思いました。これが未未のはじまりです。

未未では、できるだけ幅広く違いのある羊毛を選んで、製品にするようにしています。そして、手で紡ぐからこそ、手で編むからこそ、多様な種の羊毛繊維、一本一本と向き合えると感じています。

エル・デコの記事では、こんな思いを軽やかに紹介していただきました。機会がありましたら、ぜひご覧ください。
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